猫になりたい

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海のふた/よしもとばなな

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東京の短大を卒業し、故郷である西伊豆でカキ氷屋さんを始めたまり。その夏、母の友人の娘・はじめが家に身を寄せる。祖母を亡くし、親族の遺産争いに疲れたはじめは、幼い頃に負ったやけどの傷跡を抱える、折れそうに痩せて、繊細な女性だった。




作者があとがきに、「この本を読んでお店を始めた女の子から手紙が来て…」みたいなことを書いていたが、確かにお店を始めてみたいような気に、この私ですらなりました。

海の近くに屋台のカキ氷屋を開き、休憩中は海でひと泳ぎ。夕方になれば店じまい。今日の夕飯は何かな?ビール買って帰ろうかな?お父さんは遅番かな?なんて考えながら家路につく。

なんかいいなー、と思う。そりゃ、お店を開くに当たってのめんどくさい事も色々あって、悪意ある人もいて、って言うのもちょっとは触れているけど、そこは”よしもとばなな”であって、「そういう人は目に入らないもの」と、具体的には触れていない。

文庫なので、文章の合間に収録されている名嘉睦稔さんの版画は小さい。それが少し残念。もっとしっかり見てみたいから。

たまらなく海に入りたくなる。
そして、昔から続く自然を失くしてまで人間が作ってきたアレコレで故郷が寂れていく様が伝わってきて、「確かに日本にはそういう風景がいっぱいある」と思いました。
環境保護、とかって外国の熱帯雨林保護とかそういう壮大なことではない、自分の故郷のことを考えるくらいで精一杯じゃないか?そういうのを忘れないで、っていうテーマもじっくり入り込んできました。

幸せ、って何だろう、という気持ちになります。

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