猫になりたい

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

サウスバウンド/奥田英朗

south.jpg


東京・中野。小学6年生の二郎の父・一郎は、元過激派。毎日家にいて、働いている様子もない。
母もどうやら元過激派らしいのだが、今はその面影もなく、喫茶店を営んでいる。年の離れた姉と小学低学年の妹もいてにぎやかな家だが、祖父祖母の存在も伏せられていて、両親の過去は子ども達には謎である。


前半は二郎と彼の仲間が、中学校の不良連中に目をつけられ、そのいじめに立ち向かう様子などが中心に描かれている。
そして、後半。舞台は沖縄・西表島に移る。家族揃って移住した一家が、自給自足で生きようとしていくが、島の開発業者と戦うハメになり…、というようなお話。

この二郎くんが大人になった時、どんなステキな男性になっているだろうか、と思ってしまう。
卑怯な不良や、滅茶苦茶な大人たちに揉まれながらも、自分なりに考え、自分が「いい」と思ったことを選択して生きている様子がすごく気持ちいい。

楽しいお話の中にでも、「人間がひとつの国の中で生きていくってどういうことだろう」とかそういったあまり普段考えないようなことを、ふっと提示している。


西表の学校で行われる「夕読み」。実際に田舎の学校には朝読み、夕読みを行うところがあるみたいだけど、これがすごくいい!
(小説の中では、毎日、児童が交代で、島に伝わる物語などを校内放送に乗せて読む。そしてそれを校内のみならず島の人々も聴くのである)
「こんなの東京でやったら苦情が出るだろう」と書かれているが、確かにそうだろうな。
でも、すごくステキなイベントだなあ、とも思う。
うちの父が、学校の近くで働いていて、校内放送で流れた転校していく子とその親の挨拶(確か、障害を持った子供だった)を聴いていて泣いてしまった、と言っていたのを思い出した。何だか、ゆったりとした時間が感じられる思い出である。
やっぱ子供育てるなら、田舎がいいのかもなー。

(父の同士である30歳前後のアキラさん。この映画を映像にする場合、彼を演じるのは筒井道隆がいいと思いま~す)

スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。