猫になりたい

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赤い指/東野圭吾

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金曜の夕方、前原昭夫のケータイに妻から「早く帰ってきて」という切羽詰った電話がかる。
前原は五十手前の平凡なサラリーマン。幼い頃から住んできた亡き父が建てた一軒家に、実母、妻、中学生の一人息子と暮らしている。
表向きはどこにでもある一般的な家庭だろうが、母は老いて痴呆となり、妻はその母を厄介者扱いしている。息子は部屋からほとんど出てこず、家族の会話らしいものは一つもない。


重苦しい気持ちで家に戻った前原は、日が落ちて薄暗くなった庭の芝生の上に見知らぬ幼女の死体を発見する。
息子がイタズラ目的で家に呼び入れ、逆らったため絞殺してしまいそのまま庭に捨てたのだという。パートから帰って来た妻がそれを発見し、夫に電話をしたのだ。
当事者の息子は部屋から出てこず、妻は「息子の将来のためよ」と隠蔽工作を前原に頼むのだった。

とんでもなくどうしようもない男にしか見えない前原だけど、本来は普通の一般的な善良な人間なのである。だから、彼のとる行動に非常に嫌悪を感じつつも、「私ならそんなことはしない」と思いつつも、でも決して他人事として無視は出来ない。東野圭吾、うまいっすねー。

最後の解決の流れが、随分とんとん拍子でちょっと拍子抜けではあるけど、現代の家族のあり方について、いろいろ考えさせられた小説でした。決して気持ちのいい話ではないけど、色々訴えてきます。

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