猫になりたい

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

袋小路の男/絲山秋子

hukurokouzi.jpg


「袋小路の男」 日向子は高校生の時、2コ年上の小田切を知る。自分中心の俺様男。日向子は夢中になるのだが、彼は素っ気無いが日向子を切り捨てるわけでもない。大学を出て社会人になっても彼との関係は続く。作家を目指す彼は、何年経ってもさっぱり芽が出ない。そして彼は自分に指一本触れない。
「小田切孝の言い分」 小田切の視点から二人の関係を描いたもの。
「アーリオ オーリオ」 40手前の独身男。中学3年の姪をプラネタリウムに連れて行ったことを境に、二人の間に交流が生まれる。

一番最後の「アーリオ オーリエ」が好きだった。すごく優しい話で、特に何が起きるわけでもないのだけど、あたたかい気持ちになれる。
高校受験を控えた姪が携帯メールを使わない叔父とする文通がステキである。ほんと、なんてことない文面なんだけど。
人間とそんなに広く深く付き合えない男の淡々として生真面目な生活に、すごく愛しさを感じてしまった。こういう人多いだろう。ていうか私も似た系列です。

「袋小路の男」で散々どうしようもない男だった小田切が、次の短篇では主人公。彼の言い分を描いている。あれだけわけの分からない存在だった男が、随分普通のありきたりな(いい意味で)男に見えてきて不思議。こういう男女って、いるんだろうなあー。彼らに関わる異性にとってはやっかいな存在だろうなあ、とは思うけど。

スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。