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三面記事小説/角田光代



新聞の三面記事にひっそりと載るような小さな事件。

でも当事者や周りの人間にとっては、それはもちろん重大な出来事なわけで。
これは、そんな、関係ない人間からすればすぐ忘れ去られてしまいそうな実際に起こった事件を基に、描かれた短編集。作者の頭の中でストーリーは考えられたもので、多分実際は違う点もままあると思われる。
(これって許可とか取ってるのかな?)

足立区で起きた住居の下に埋められていた女性教師の死体の事件。
20年前位に(確か)四国の方で起きた、中学生の妹が姉に刺し殺される事件。

どちらも自分の記憶に、なんとなく刻まれていた事件だったので、興味深く読んだ。
特に後者なんて、私自身が中学生の時に起きた事件だったので、異様にリアルに感じられた記憶がある。

そして、そのどちらも、姉妹の妙な感情がテーマとして描かれている。
一番近い女として、多かれ少なかれ、生まれてしまう劣等感や優越感。
女のそうした感情を描かせたらこの人に勝るものなし、と思えて仕方ない角田光代がそれを描いているので、これがもう、先を読まずにいられない面白さ、不愉快さ、なのである。

誰も殺人者や犯罪者と紙一重のところに生きていて、そこを踏み外した人々の姿はどこか哀れで、愛おしくもあり。
それは多分、金銭面での欲望ってのが、これらの事件では二の次の動機だから、なのかもしれない。
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