猫になりたい

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5/佐藤正午



最初グワーっと読みはまり、途中ダレたのだけど我慢して読んでたら、最後の方でまたグワーっと面白くなった。
また出てきたぞ、大森海岸。
佐藤正午は一時でもここに住んでいたか、何か関連があるんだろうね。

夫は妻の体に触ることすら嫌悪する。そんな倦怠期末期、結婚八年目の中(ナカ)夫婦。

妻の姉夫婦のすすめで、無理矢理セッティングされたバリ旅行で、夫は不思議な女と出会う。
彼女の手に自分の手を合わせた途端、突如として妻を愛していた頃の記憶が蘇り、妻への愛で心が満たされ、彼女を抱きたくてたまらなくなったのだ。

妻の不倫相手の小説家・津田は、バリから帰ってきた中真智子に突如別れを告げられる。
出会い系で知り合った人妻と、適当に関係を持つことを繰り返している津田。
直木賞までとった一時は売れた作家だが、2度の筆禍事件を起こし、文壇では問題児となっている。


「冷めないスープはないように、冷めない愛もないんだ」というのがメインテーマなのかなぁ?
確かに、それは大きなテーマだろう。誰もが惹きつけられるテーマとも言える。
相手への愛が冷めまくり、それをとり戻すけど時が経つとまた冷める、そのことを恐れる男。
そもそも愛なんてどうでも良くて、日々適当に楽しめればそれで良いようなバツ2の男。

時々、たまらなく一緒にいる人を嫌悪する感情。そうした感情は誰にでもあり、人間として生きる以上冷める愛には当たり前に出会うものなのだろう。
だからって、そこに「こうだ、ああだ」という教訓めいたものはなくて、「確かに、そうだよね」と、そんな納得をして突き放されたまま終わる、そんな不思議な読後感の小説なのである。

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