猫になりたい

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見えない暗闇/山田太一



山田太一12年ぶりの連続ドラマ「ありふれた奇跡」にかなりはまっている。
あぁ、やっぱりこの作家、私大好きです。
ドラマでは、何てことないような日常の暮らしの中、偶然出会った孤独を隠し持った男女が徐々に距離を縮めていくというラブストーリーで、
大きなドラマチックな展開が挟まれることはほとんどない。(冒頭の出会いはドラマチックなんだけど)
小さな日常の光景、それを描くことで、観ているこちらをこんなに引きつけるなんて、中々出来ないことなんじゃないかな。
アン・タイラーもそういう作風の人で、私かなり傾倒してる。

太一節に触れたくて、ついつい録画した上記ドラマを再放送してしまう毎日である。
普段も触れたくなって、この本を手にしてみました。

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ばかもの/絲山 秋子




バイト先で出会った大学生のヒデと会社員の額子。
強気な年上の額子との関係に溺れていくヒデは、結婚が決まった彼女にあっさりと捨てられる。

その後、就職し、友人の婚約者の友達である優しい女と付き合うようになる。
楽しい毎日だと思っていたが、何かの消失を埋めるように酒に溺れるようになっていく。
30歳を迎えてもアルコール依存から抜けられず会社も辞め、堕ちるところまで堕ちたヒデから彼女は離れていく。
偶然行き会った額子の母親に助けられ、ヒデは依存から抜ける決意をし、病院に入る。

額子は結婚後、不幸な事故に遭い、今は一人で片品という田舎で暮らしていた。
退院後、そこを訪れたヒデと額子は再びお互いを必要としていく。

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ポトスライムの舟/津村記久子



今回の芥川賞候補になっている作品。
どうしても読みたくて、図書館で掲載誌を借りてきました。(「群像」11月号)
作家の津村記久子さんは、今まで色々読んで、「この人、いい!」と何か好きで、今回の作品で決定的に大好きだわ、感覚が一緒だわー、と思いました。

「ポトスライムの舟」は、29歳の、言うなればワーキングプアの女の子・ナガセが主人公。
工場での製造の仕事(年収160万少々の薄給)をベースに、夜だけ大学時代の友達の営むカフェを手伝い、週末の1日は商工会議所主催のパソコンスクールの講師のバイト。
母親と同居する家に帰れば、データ入力の内職もする。
とにかく働かなきゃ、と何かに急き立てられるように日々休みなく働いている。

卒業後に勤めた会社での人間関係のぐちゃぐちゃに疲れ果て、今の仕事に流れた様子。
今の工場での人間関係は良好で、働き甲斐があるとは思えない状態であるが、職場での空気が悪くないことは得がたい美点だと思い、今の状態を続けている。

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